暴力1秒、トラウマ一生

「暴力をされても強く生きよう」という言葉は美しいと思う。でも、それと同時に「暴力をされて残ったカラダと心の傷が消えないと、そんなに強く生きられない」も存在してることに気づかないといけない。

人はどんな逆境でも生きていけるって言ってた松下幸之助さんの言葉通り、どれだけカラダの弱さがあっても克服して乗り越えられる人はいるが、現実はほんの一握り。多くの方は乗り越えようとしても、人間関係のトラブルや病気が発症して足止めをくらい、結局負けてしまう。それくらい暴力はカラダの傷として深い、特に幼少期に受けたモノは。

でもそれは、諦めて自分の人生を受け入れなさいって話じゃない。幼少期に暴力の被害に遭った人で、私の人生はどうせ無理なんです…と諦めてる方がいるんだけど、諦めて受け入れるんじゃなくて、ちゃんと暴力によりカラダに残ったトラウマを解決しようよ、という話。

暴力によるトラウマを放っておくと、ずっとビクビク生きるという致命的な生き方となってしまうから。例えば、大好きなパートナーとのちょっとしたケンカでも、軽く叩かれただけで極度に嫌われてると感じてしまい、人付き合いがままならなくなる。そのクセを放っておくと、誰にも頼れないし常に不安だから、精神的な病気にもなってしまうはず。

だから、ちゃんとカラダと心の両輪を見つめてくれる治療家と向き合って、カラダに残るトラウマを消すしかないんだよね。

それは、暴言などの精神的なストレスによるトラウマも同じで、長時間の労働などの肉体的なストレスには強いけど、ちょっとした悪口で極端にメンタルが落ち込んで１週間も引きずるとか…。そういうトラウマがカラダに残ってるなら、それを放置せず、根本的に解決することを考えないといけない。

（なのである意味、自分にトラウマがあることを周囲に知ってもらうってのは、恥ずかしいことでもなんでもなく、大切なこと。そのおかげで当院を紹介してもらい、解決した人もたくさんいたから）

あなたのトラウマを解決した上で、ツラい過去の体験を活かせば、どんな人にも寄り添える美しい人間になれるはず。応援してます。